PCに詳しくない人が快適に動作するゲーミングPCを購入する手順*1。
【手順】
- 遊びたいゲームタイトルを列挙する
- モニター要件を定義する
- BTOショップで要件を伝えて相談する
CPUやGPUが云々の話はひとまずどうでもいい。
ゲーミングPCに興味をもつ人の多くは、ゲームがしたいのであって、PCパーツに詳しくなりたいわけではないと思う。
【以下詳細】
1. 遊びたいゲームタイトルを列挙する
初心者向けと謳って安めのモデルを紹介するネット情報は掃いて捨てるほどある。
が、やりたいゲームが負荷のかかるヘビー級タイトルだったらエントリーモデルでは手に負えない。
ライトゲーマー向け、ヘビーゲーマー向けゲーミングPCといった無意味なカテゴリー分けをしている情報サイトも参考にならない。
くそ重いStarfieldやEscape from Tarkovをライト勢がプレイすることだってある。
「RTX 4070 SUPERを搭載してるのでたいていのゲームを快適に遊べます」的なことを述べている情報サイトや動画サイトもアウト。
その情報発信者の言う「たいていのゲーム」が受け手の考える「たいていのゲーム」と合致している保証がない。
ゲーミングPCは安いモデルでもそれなりに費用がかかる。買いました、お目当てのゲームは動きませんでした、ってことだけは絶対に避けたい。
遊びたいゲームタイトルを列挙することがゲーミングPC購入への第一歩になる。
2. モニター要件を定義する
初めてゲーミングPCを選ぶ際の最大の落とし穴がここにあると言っていいかもしれない。
必要になるPC性能=ゲーム負荷 × モニター解像度 × リフレッシュレート
これが公式。
モニターは今でも24インチFHDが定番、という話をよく耳にする。が、これはFPSメインのゲーマーや映像にこだわりのない人向けの話。
MMORPGやアクションアドベンチャーを没入感を持ってプレイしたい人は、そのうちUWQHDや4Kモニターを使ってみたくなる。
FHDモニター前提で選んだPCにUWQHDや4Kモニターは荷が重い。かといってモニター変更に合わせてPCを買い替えるのは簡単ではない。
リフレッシュレートも同様。
FPSゲームをばりばりプレイしたい人が60Hzモニターで満足するとは思えない。高リフレッシュレートモニターを使うには相応のPC性能が必要になる。
ショップに向かう前にモニター要件をしっかり定義すること*2。
3. BTOショップで要件を伝えて相談する
慣れないうちは実店舗をもつ大手BTOショップでの購入が望ましい。近所に店舗がない場合はBTO通販サイトで購入前の相談をすることになる。
店員さんに直接相談するメリットは思いのほか大きい。ここだけの話からぶっちゃけた話、時には裏事情まで教えてくれることもある。
ドスパラやパソコン工房なら安定*3。初心者にも(最近は)親切だし、ゲーム知識が豊富、保証やサポートに安心感がある。マウスコンピューターもあるが、店舗数が極端に少ない。電話やチャット相談でいいなら問題ない。
【相談のポイント】
遊びたいゲームは時間経過で変わってくる。
今遊びたいゲームタイトルはもちろん、自分の好みのジャンルや傾向(フレームレート重視、グラフィック重視 etc.)も伝えること。
これからリリースされるゲームタイトルや将来性を含めてPCを選んでもらえるよう工夫するのが急所になる。
モニター、キーボード、マウス、ゲームパッドなど周辺機器についても一緒に相談すること。本体ばかりに気を取られて周辺機器選びに失敗するケースは多い。
最後に:一番大切なこと
PC選びはさくっと済ませ、浮いた時間で楽しくゲームをしよう。
スペックの見方やパーツの知識を学びたいならその後でも十分間に合う。
遊ぶ前に嫌になってしまっては本末転倒だと思う。